ケーキのデコレーション


さくらんぼが並び始めると
いちごの季節が終わりを迎えます。

いちごのショートケーキは永遠のスタンダードですので、
誰かがお誕生日と聞くと、作る物の一つです。

20160612.jpg

ケーキのレシピ本では
いろいろ紹介されていて、
少し慣れてくれば
美味しい生地やクリームを作ることは
そんなに難しいことではありません。

けれど、それは登山で言えば3合目みたいなもので、
デコレーションだったり
出来上がった物を頂くまで
どう保冷するかだったり、
実際に誰かのところに持って行くための
容器の準備や段取りだったり、ということが
殊の外重要です。

そしてそういうことは
あまりレシピ本には書いてありません。

たとえば
ケーキのデコレーションについて考えてみると
建築に通じていると思います。

この写真のデコレーションケーキの場合、
クリームといちご、スポンジが
交互に5層になっていて
それが上下2段重ねになっています。

スライスしたスポンジを切って
厚みが完全に均等でなければ
積み重ねていくうちに
なんとなく
傾いでしまいますし、
クリームも適当に塗っていけば
厚みが均一でないために
ますます上面は斜めにぼこぼこになってゆき、
ピサの斜塔を彷彿とする傾きとなります。

いちごやスポンジの厚みを均等に切るために
なんらかのガイドを用いるとか、
一旦スポンジを冷凍して切りやすくするとか。
クリームを均等な厚みに塗るために
絞り袋を使うのは、
ひと手間面倒で遠回りなように見えて、
綺麗な仕上がりへの
一番の近道だったりするのです。

そして二段に重ねる場合、
柔らかくてそこそこ大きさのあるケーキを
そのまま上段に乗せると
沈み込んだり、
わずかに傾いたりして不安定になります。

人の目は敏感なもので
そういうことを見逃しません。

それに、そのまま持ち運びしようものなら、
地盤沈下を起こすこともあります。

安定した綺麗な2段にするには
上の段の重みを受ける「柱」を立てるのです。

まず、上に乗せるケーキの底面と同じ大きさの
プラスチックの板を用意します。
写真のケーキは下が直径21cm、
上が15cmですので、
直径15cmのプラスチック板を用意します。
小さめですので、
はさみで切りやすいクリアファイルなどでも
ギリギリ大丈夫です。

切った板は、
最後の表面のデコレーションをする前、
下段のケーキの上に一旦置いて、
上段のケーキが乗る場所を決めます。

そして、下段のケーキと同じ「高さ」の
割りばし、もしくはストロー等を4本用意し、
プラスチックの外周より少し内側に
東西南北4か所、
下の段のケーキにまっすぐ打ち込みます。

つまり、この4本の柱で
上の段のケーキの重さを支えるのです。

なので柱となる物は、
下の段のケーキの高さと
長さがぴたりとあっていないといけません。
ケーキの高さより低い場合は
沈み込むこともありますし、
高い場合は
柱+面で支えることが出来ず
柱の4点のみで支えることになり、
浮いてしまいます。

上段を浮かして見せるデザインもありますが、
その場合は
見える部分が美しい
白い樹脂や透明なプラスチックの柱と、
柱と板をジョイント部分で固定できるようになっている
硬質なベースを用います。
ウエディングケーキ用に、
製菓用品専門店でそのような物を売っています。

ハンドメイドの
そんなに大きくない物の場合は
上記のクリアファイル&ストローで十分ですが、
クリアファイルの硬度が不十分なのと
柱との接点を固定できないのとで
上段の重さによっては
支えきれない可能性もあり、
浮かせるデザインはオススメできません。

そして上段、下段とも
別々にデコレーションし、
プラスチックのベースの上に乗せた上段を
先程の下段の柱の場所に乗せ、
上段のケーキと境目の部分が目立つ場合は
クリームや果物で隠すのです。

計画や段取りが適当だと
出来上がる物も適当になってしまう
その顕著な例が
デコレーションケーキと言っても
過言ではないでしょう。

甘い物なのに
夢の無い話で、
なんとなく申し訳ないことです。

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