空気感


都心を離れ、
ホタルが飛ぶような
水のきれいな場所まで行くと、
空気の清らかさも格段にかわってきます。

今時分は
アジサイもドクダミも
どこででも見られる花ですが、
そのような場所に行くと
同じ花でももう、
立ち姿が違います。

都心のドクダミは
野太くしっかりとしていますが、
山里のドクダミは
そこはかとない繊細さがあり、線も細めで
葉も小さく、楚々としています。

紫陽花にしても同じで
花も小さく、控えめで
静謐な雰囲気が漂います。

そんなふうですので、
お店で買った山野草を自宅で育てると
あらぬ姿で咲かせてしまうこともあります。
僅かに1つの花で良いのに
もっちりと何輪も重ね咲いてしまい
困ったなぁと思うことも
しばしばでした。

何度もそういうことを繰り返し、
育つ場所の違いは
いかんともしがたいものなのだと
得心するに到りました。

この、空気の清らかさと言うか透明感を
採取した後そのまま持ち帰り
器の上に再現したいと思うのですが、
たとえば八ヶ岳などの高原の物を
都心まで持ち帰ると、
それだけで空気が澱んでしまって
こんなはずでは…と感じることもあります。
高原ではきゅっと引き締まって見えた新芽が、
水が上がっているにもかかわらず
都会に持って降りると
だらんと緩んだ感じに見えたりするのです。

見せたいのは
表したいのは、
咲いている花の美しさよりも
清らかな空気感だったりするので、
花養いは本当に難しいです。



20160607.jpg


花: 伊予獅子手毬(あじさい) ぐみ 八重十薬
器: ガラス花瓶


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