ぶどうの木


ぶどうは、カスピ海沿岸が原産地です。

乾燥した気候や
石がゴロゴロした土壌でも
深く深く根を張り、
それは時には10mにも及ぶので
表土だけではなく
沢山の地層のミネラルや栄養分を吸い上げます。
それが、ブドウ果汁がワインになった時
味わいに多様さをもたらす源になります。
ブラインドでワインの生産地当てなどが
可能である理由の一つです。

良質な飲み水が得にくい地域では
アルコールによって殺菌された安全な飲み物として
ワインは重宝されてきました。

日本の良質な水に恵まれた私達から見ると
子供は水で割ったワインを飲む…
などという一昔前のヨーロッパのありさまは驚きでしたが、
大陸の大きな平野では
例えばドナウ川はゆったりと大きく蛇行し、
コレラやペストの菌が蔓延る原因でもあったのです。

安全な飲み水の確保は
なかなか大変だったようで、
物ごころついて以来
水を一滴も飲んだことのないという
おじいさんに会ったことがあります。
安ワインよりも
ミネラルウオーターの方が高かったので
酒豪という意味よりも、
そのような土地柄だということなのでしょう。

今はいろんなことが発達して
飲み物としての水を生活に取り入れることが
格段に増えたと聞きました。
フランスではワインの消費量は
年々減っているそうです。


それに対して、同じ醸造酒でも
お米や麦は乾燥穀物です。
それからお酒を造るとなると
水分の殆どは
醸造所のある土地から得られる水なので、
その土地がどれ程良い水に恵まれているかは
とてもとても大事です。
なのでお酒の味は
穀物自体の味の要素と同等か、それ以上に
水の味と醸造技術によって決まります。

お酒一つとってみても
その土地土地の性格が深く影響していて、
世界は多様性に満ちているなぁと感じます。


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花: ぶどう
器: サンルイ 金彩コンポート


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