はじめてのなげいれ


細い鶴首の一輪挿しに
一本の草花を入れるのは、
挿花としてはもっともシンプルな方法のひとつで、
はじめてなげいれの手法で花を入れるには
花数も少なくて済むので、
親しみやすいと思います。
器の口も小さく狭いので、
皆口の壺等と違って、
花も留まりやすいからです。

1本、もしくは2本を
入れるのは
誰にでも出来ることですが、
それを
ある種の「美」にまで
昇華していることは、
本当に稀です。

よくあるのは、
草木が止まるところまで
ストンと落ちて、
葉っぱか枝の屈曲の何かが
器の首に引っ掛かって
物理的に止まっている、
これが普通です。

ただ、それだけのことです。

では、
一本の草木を
一輪挿しに入れるだけで、
何をどうすれば
「美」へと昇華させられるのでしょうか。

本来、1輪挿しは
1番好きな
1番見所があると思う部分を
沢山の中から切り出すことによって
クローズアップし、
凝縮することに当たります。

それゆえ
目を付け、
選び抜き、
切り抜く能力を
もとめられます。

そして、
器とのバランスを考えて
不必要な葉などを整理し、
1番良い角度、高さに
留めなければなりません。

そこまで来て初めて、
「美しさ」ということと
対峙するのだと思いますが、
そう考えると、
一輪挿しは
初心者向きの器などではなく、
最終到達点とも言うべき器のように思えます。

では、はじめてのなげいれの花に
オススメできるのは
どのようなものでしょうか?



20160516.jpg



花: キイチゴ
器: 白磁鶴首


明日に続きます

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