なげいれの花 考察 その3 成功への指標③


太陽光の当たらない葉っぱは
枯れてしまうので
自然界には存在しないこと。
それゆえ、花を入れた時に
全ての葉がありありとみえるように
入れなければならないこと。

太陽光の射してくる方向を仮定して
葉が日光を垂直に受けることを意識すれば
おのずと葉の面がそろってゆき、
心地よい自然のリズムが生まれること。

昨日一昨日は
そんなことを申し上げました。

本日は、
実際には
どのようにいれてゆけば
全ての葉がありありと見え、
葉の面が揃うのか、
ということを考えてみたいと思います。


実際に、なげいれの手法で
器に花を入れてみると、
本数が増えれば増える程
葉の面は簡単に揃わないことを
感じられると思います。

やり方はさまざまあると思いますが、
まずは
同じ方向から、同じような角度で
全ての花をさし入れて行くことが
基本となります。

どういうことかと言うと、
日光が射していると仮定して、
葉が日光を最大限享受できるように
光と「垂直」に開いているということは、
すなわち
日光と花の茎の角度は
(茎がまっすぐなものならば)
「並行」です。

日光の延長線上に茎があるとも言えます。

なので、もしも花瓶に花を10本入れる場合、
横から見た時に
花を入れている人に向かって
茎が同じような角度で10本とも入っていれば
葉の面は揃っていきます。
茎や枝は僅かに交差していると思いますが、
深い角度で交差している枝は、
基本的にはありません。

自分の目に向かってまっすぐに入れたかと思うと
次は右側から斜めに差し入れ
左からは地に垂直に入れて行く、
などという茎の方向では
葉の面は揃わないのです。

ほんとに?と思われるかもしれませんが、
一定方向からまっすぐに入れてみて下さい。
自分の方に向かって、まっすぐに、です。
それだけで、調和が生まれるはずです。
こう入れたい!
あんなふうにしたい!は
ひとまず置いておいて、
まずは自然の摂理に添って入れて、
わずかに思う方向に倒すぐらいに留めると
見ていて気持ちの良い花に仕上がります。

ただ、ここで
忘れてはならないのは、
「葉の面を揃える」ことが第一義ではなく、
見ていて違和感のない花を入れるための
一つの方法であるということです。
何事にも「絶対」などというものはないので
一番心地よい花の在り方を求める気持ちが大切です。

それと、やはり花留めの仕方が大事です。
一定方向から
すっすっと入れていても、
花が動いて崩れてしまっては
元も子もありません。

花留め方法の考察は
後日行う予定です。


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花: どくだみ 白糸草 きんぽうげ 母子草 はるじおん 芦
器: 野葡萄籠

 
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