立夏 初候:蛙始鳴(かわず はじめてなく)


昨日、新宿の道路脇で
今年の昼顔の初花を見つけました。

本日は立夏。
今日から暦の上では夏となります。

そして端午の節句。

中国には古来より陰陽五行思想という哲学があって、
奇数が「陽」、偶数は「陰」とみなすのですが、
その中でも奇数の月と日が同じ数字で重なった「重日」は
陽+陽=陰として
悪いことが起こりやすい日として疎まれたため、
神に祈り、邪気を払う祭祀を行っていました。
それが後の世になって、
邪気を払うお祝いの日に転じ、
今の五節句に変遷していったようです。

日本へは6世紀頃、この思想は入って来ました。
その頃の日本では、
田植え前日の早乙女が、
サの神様を迎えるために
「さつき忌み」として
菖蒲やヨモギで屋根を葺いた小屋に籠り
身を清めたそうです。

桜の季節に山の神様は里に降りて来て、
桜の木に鎮座なさり
農業を司る「サの神」さまになられました。
そしていよいよ田植えという大事な時期を迎え、
サ神さまを田にお迎えするために
早乙女、つまり女性たちの祭りがあったのです。
(サの神様については、2016.03.25 春分の記事をご覧ください)

そのような日本古来の
農耕神への豊作への祈りと
中国の重日思想とがあわさって、
今の日本の端午の節句の原型となったそうです。

その後武家社会を迎え、
菖蒲が「尚武」(武を尊ぶこと)の音と同じことから
端午の節句は
男の子の健やかな成長を願う行事へと変遷してきました。

一つの行事を丁寧に見るだけで、
日本と言う国のたどって来た道が
柔らかく立ち上って見えて来ます。

知らなかったことを知識として得ることは、
いろんなことに対して
より謙虚に
感謝の気持ちを持てる
小さなきっかけとなるように思います。


20160505.jpg


昨日の強風で庭の花が痛んでしまったため、
以前撮影した
安田靫彦のお軸に水差しとアイリスを合わせた床飾りのお写真を。


この季節になると我が家は
一階から二階に上がる階段の
最後の3段程で
室温がぐんっと変わります。
昼間は一階に降りると
避暑気分になります。
逆に三階に行くには、サウナの覚悟です。

とうとう室内着も
半袖で過ごす季節を迎えました。


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