穀雨 末候:牡丹華(ぼたん はなさく)


どさ…っという音に振り向くと、
牡丹が散って
花びらがバッサリ落ちた音でした。

牡丹と言う花は
散り方までが豪奢です。

しおれるでもなく、
花びらにシミも汚れもないまま
繋いでいた糸を一気に引き抜かれたかのように
見事に散ります。


今年は春が早く、
既に我が家の牡丹は
終わってしまいました。

毎年、ツボミの形がしっかりし始める
3月の終わりには
どの時点で切ろうか、悩み始めます。

まだツボミが緑色に硬く
色も注していない頃の
葉っぱのぎゅっとした形の美しさに
ごめんねと言いながら切る時は、
満開になればさぞかし見事に咲くであろうそのつぼみの
今の美しさを留めるのだ、と
自分に言い聞かせるように
鋏を入れます。
一年に一度の、大切な大切な
つぼみなのです。

春は毎年、
お前に切る覚悟はあるのかと
問われている気分になります。


20160430.jpg


花: 黄牡丹
器: 時代鳥籠

部屋の中は、牡丹の香りで満ち満ちています。
暦の上では、いよいよ春も終わりです。

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