狗尾草物語

日常生活にふんだんにあり
見慣れている物ほど、
人の目は
それを空気の如く扱う傾向にあります。

どこにでも生えている雑草は
その最たるもので、
それを「花」として器にいれるとなると
「こんなどこにでもあるものをわざわざ?」
と感じる方が多いのではないかとも思います。
「花」は
都会を離れれば離れるほど
非日常であることが求められがちです。
ご馳走扱いです。
本物の大自然が日常の中にあふれている処に住むと
そこを特別に注視し、美しいものを見出し、
わざわざ家の中にまで取り込みたいという欲求が
湧きにくいのだと思います。

しかしながら
日常も非日常もハレもケもなく
素直な目で物を見てみると、
酷暑のアスファルトとコンクリートのわずかな隙間から
何本も伸びあがっているエノコログサも
綺麗だよなぁと思います。
雑草で日本のどこにでも生えているということと関係なく
その物を見ると、
人為のない素直な姿です。

そんなエノコログサを人に見立ててみました。

作法も何も知らず
のびのびと市井で育った人が
何かの縁で
部屋でお香を焚くような家の娘と結婚して
跡取りにならねばならないとしたら。

どんな姿になれば
しぜんとその家の者に見えるようになるだろう、
そしてどんなお嬢さんだったら
その人に添ってくれるだろう。

あれこれ想像して入れてみた
私の狗尾草物語です。


20180723.jpg

花: 狗尾草 松本仙翁 河原撫子 高嶺撫子
器: 古銅 方形雷紋水盤(江戸期)


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2 Comments

かぜくさ  

白い花々と緑のエノコログサ、とても似合って素敵です。
いつまでも心に残ると思います。
ありがとうございます。

2018/08/14 (Tue) 22:03 | EDIT | REPLY |   

えるて  

かぜくさ さま

こんにちわ ^_^

素直な気持ちの良さみたいなものを
感じて頂けたなら
とても嬉しく、
何よりです。

2018/08/14 (Tue) 22:49 | EDIT | REPLY |   

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