葡萄


フランスのブルゴーニュ地方の
コート・ドール「黄金の丘」と呼ばれる
ワインの名醸地帯には
みごとな葡萄畑がゆるやかに広がります。

日本酒が好きな人で
酒蔵を訪問する方々はいらっしゃるかもしれません。
だからと言って
その酒米を作る田畑まで出向く人は稀だと思うのですが、
ワインに関わる人達の面白さは、
醸造元だけでなく
そのブドウ畑に身を置きたいと感じる人が少なくない点です。

夏も冬も春も秋も
何度足を運んでも、
そこに降り立ち
葡萄畑を見回すと、
なんとも言えない解放感と嬉しさがこみ上げ、
無意識に深い呼吸をしています。

ル・モンラッシェは
三銃士を書いた文豪アレクサンドル・デュマが
「脱帽しひざまずいて飲むべし」と称賛した
ブルゴーニュの偉大な白ワインです。
シャルドネというブドウ品種だけで作られています。

はじめてモンラッシェの畑を訪れた際、
夏の終わりの徒長した蔓を
10cm程頂いて帰国しました。
庭のフェンスの近くに挿したのを
すっかり忘れた頃、
しっかりと伸び上がっているのを見つけた時は
とても驚きました。
元来挿し木しやすい性質なのでしょう、
今年も可愛らしく実らせています。

蔓植物は
少し放っておけば
あっという間に
ほかの植物に巻き付き、覆い尽くし、
勢力争いが始まります。

実のところ、
庭の植物を剪定するのが
勿体なく可哀想に思っていた頃もあるのです。

しかし
常緑樹が主たる日本庭園と違い
草花と落葉樹がほとんどの
我が家の小さな庭は、
諸々思い切って切らないと
ジャングルのようになり
その結果、
陽が得られなくなった
草花が絶えてゆくのに気が付き
若輩故のセンチメンタルなのだと
恥ずかしくなったのを思い出します。

夏の前に
大変な状態になってしまう前に、
今年も思い切ってハサミを入れています。

その際誤って切ってしまったシャルドネに
ごめんなさいをして
籠の中におさめたところ
梅雨の合間の涼を呼んでくれました。


20180615.jpg

花: シャルドネ(葡萄) 小額空木 山蛍袋 乳茸刺
器: 雑器 籠

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