一草 ②


丁度ひと月程前、
庭のクマガイソウの花が開きました。

もう、その姿を見ているだけで嬉しくて
けれども切る勇気が持てず、
掘り起こして部屋の中に持ち入り
今年はどの器と添わせようかと思案しつつ
持ち出して来ました。

kuma1.jpg

根がついている上
器の中の「落とし」の直径も狭く、
これより低い位置に留めようとすると
茎に負荷が掛かり折れてしまいそうなので
この状態としては精一杯の
花と器のコンビネーションです。

2日ほど楽しんで
また土に還しました。
しかし、なにか気持ちがしっくりとしません。

器とクマガイソウは
それなりに世界観を作ることが出来たと思います。
でも、何かが
しっくりと来ないのです。

再び庭に植え戻し
花も終わった後ですので
画像処理ソフトで花の位置を変えてみました。

やはり、茎がヒョロリと
伸びすぎていたんだな、と確信しました。

でも、まだ、もう少し、
この器にであれば…と欲が出たので
花の大きさを変えてみました。

一回り大きい花であれば
もっと器に沿ってくれたのだな。
いやむしろ
この花ならば
もう一回り小さい器を用意してあげれば良かった、
中途半端なことをせず、
思い切って切れば
また違う入れ方でいかしてあげることも出来たはず、と
あれこれ反省してしまいました。

器と花が沿うということは
一本の草花をちなんといかしてあげるということは、
こんな些細なことを
些細な事とせずに
ピタリと合わさるまで
妥協せず諦めない事でもあります。



kuma_2.jpg

kuma_3.jpg








20180507.jpg

花: 黒姫紫陽花 十薬
器: 中西洋人作



関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment

←お返事は基本当ブログ内で致します。ご面倒をお掛けしますが再度お越し下さい