一草 ①


ウラシマソウやユキモチソウ、
ムサシアブミ、ハッカクレン、
クマガイソウやアツモリソウのような
いわゆる
「山野草らしい山野草」には
花を器に入れようとする際
他の草木との取り合わせが難しいな、
と感じることが多々あります。

その一本だけで
神様が降りて来ているかのような
立派な姿なので、
何か他の植物と寄り添って第三の世界を作り出すというよりも
己の醸し出す雰囲で
すべて完結してしまうような
そんな気配が濃厚なのだと感じます。

他の草木と合わせることは
できなくはないのですが、
その物の持つ個性が強いので
それを消さず、当たらず、
相乗効果で引き上げてゆくことが難しいのです。

これらの植物は
芽出しの時からもう、
おもわずしゃがみ込んで見入ってしまうような
個性的な姿です。

DSCF0623.jpg
ツボミを抱えた八角蓮の芽出し

折り紙を折るのとは時系列が逆方向に、
どう折りたたまれて
あの葉っぱが一本の棒状になっているんだろう?と思うような姿で、
そこから日々伸びつつ
ホドケて開いてゆくのです。
まるで、人工衛星のパネルの開閉に使わてる
ミウラ折りのようでもあります。

Miura-ori.gif
By MetaNest - wiki ミウラ折り投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link



一草を1本いけるのは、
器の中に
それこそ1本入れるだけなので
簡単と言えば簡単です。
けれどその一草が
器と融合して
一番美しく見える状態に入れよ、となると
途端にハードルは上がります。

ほんの少しの前後左右の角度、
器との高さのバランス、
何かで無理に留めているようにはせず
自立して立っているように見えること。

これがなかなか難しい。
一本の草を生かしきれる人は
百本の草をもありありと見事に生かせる人なのではないか、と
思っています。

20180426.jpg


花: 八角蓮
器: 黒田泰三 白磁瓶子 





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2 Comments

ころこ  

おはようございます。
今日は青いつぼのくっきりとした姿に目が覚めました。

2018/05/07 (Mon) 10:12 | EDIT | REPLY |   

えるて  

ころこ さま

青い壷 @@!


そうか、光線と影の加減で青に見えるのですね。
これ、真っ白な白磁なのです。
青と思って写真を見ると新鮮です。

2018/05/07 (Mon) 21:35 | EDIT | REPLY |   

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