添え木留め(縦) その2

昨日の続きです

今回のサンシュウは
長さも1m以上と大きめです。
添え木には
サンシュウよりも太い梅の枝を用意しました。
添え木は
支える枝の1.3~1.5倍ぐらいの太さだと
安定しやすいと思います。

今回が通常の「縦添え木留め」と
ちょっと違うのは、
通常なら水の中に入る枝元が
使用する器の形状と
用いるサンシュウの枝の形状の兼ね合いから
枝元が水面下スレスレを這わざるを得ないことです。

二股に分かれている部分が
器のほぼ真ん中に来るため
足元の直線が太く短く、
曲げたり足し木したりしようにも
どうも按配が悪いのです。

花留めの大前提は、
なるべく手数を少なく行うこと。

それを念頭に置いて、無理な足し木をせずに
サンシュウの枝の足元の断面を
器の内壁にぴったりと付くように切り、
花留めのための接点の役割を負わせます。
添え木との接合部も
水面ギリギリにならざるを得ないので。
テープを巻いて工作部分を隠します
添え木の上から1/5ぐらいの場所の
器の内壁に当たる部分を花留めとして意識して、
水際はサンシュウの足元に近い部分に寄せます。

それでも添え木に対して
サンシュユの伸びやかな枝が重過ぎてグラリと動き
安定してくれません。
そのため
添え木の下部に5mm径の鉛線を巻き付けて
水の底に沈め、重しにしました。
これでしっかりと留まります。

この鉛線は花道具としてはポピュラーで、
花道具屋さんでは
「鶴の巣」とか「鉛線」とか「渦巻」と呼ばれています。

今回の留め方は
銅器が口辺のすれすれまで
水を張るのが正しい入れ方であるために
可能な花留めでした。
とは雖も、接合部は上から見ると丸見えですので
真上に小さな蕗の薹をあしらってあります。

以下、横から見た際の図です。
左が前、右が後ろです。

縦添え木5_1

ご参考になれば幸いです。


20180212.jpg

花: 山茱萸 水仙 蕗の薹
器: 古銅 遊環中蕪立華瓶(江戸期)



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