物の値段 水道栓編


もう1年以上、
いや数年程になるでしょうか。

洗面所の混合水道栓がなんとなく不調で
誤魔化し誤魔化し使っていたのですが、
とうとう水の方のシャフトが折れたらしく
空回りするばかりで
お湯の方の水栓しか使えなくなってしまいました。

工務店さんに相談したら、
同じ物を取り付けると15万円弱だと言われ、
手が止まってしまいました。
自分で選んだものではなく
家の設計者が決めた物だったので
好ましくはあったけれど
改めて
この値段を払ってまで
つけたいとは思わなかったからです。

そこから何社のカタログを見たかわかりません。
毎日使う物なので、
その度に
妥協したなぁと思い出すのも嫌なのです。

他の部材とのバランスもありますし
財力も限りがあります。

たかが水道栓ではあるものの、
いざなんらかの決断を求められると
「洗面所の水道栓」に
何を期待して
幾らまで支払うか
長い間気持ちが定まりませんでした。
なにより、他にも蛇口はあるので
とりあえず生活は出来てしまっていたからです。

いつもお世話になっている工務店さんも
そのあたりよくご存じで、
新品の取り付けと違って
既にあいている穴を使用せねばならず、
寸法の許容範囲を教えておくので
好きな物を見つけたら
施主支給で用意して良いからゆっくりどうぞ、と仰って下さいました。


「まぁ良いか」と
ようやく見つけた物は
既に輸入取扱い停止となっていました。
楽天のお店から在庫確認をしたのですが
ネットショップは
廃番の品物もアップしたままになっているので
こういうことが起こります。
代替として作り始めた国産品も
入荷まで1カ月半待ちだと言われ、
気持ちがしおしおと萎えてしまいました。

そこから又探すための気持ちを奮い起こすまで1か月。

まぁいいか、ではなくて
これが今一番気分にあっていて好き!
を見つけるべきだから
前の品は縁がなかったのだと
前向きに気持ちを奮い立たせ、
(そうでも思わないと、
毎日のキッチンでの歯磨きが当たり前になりつつあったのです)
再度水道栓探しの旅を始めました。

探す範囲も大きくし、
飽きる寸前になった頃
ようやく「これならば」と思う物を見つけました。

販売サイトで仕様や色など確認し、
スクロールして画面の下の方まで行って
よしよし、と嬉しさに現実味が増してきた頃、
値段を見て
愕然としてしまいました。

「参考価格47万円のところ、特価37万円
備品等はこの金額には含まれません」

何かの間違いで、
小数点がどこかにあるんじゃないかと思って見直し、
しばし放心しました。
私の中に
定めるともなく想定していた
水道栓の値段と
かけ離れていたからです。
調べてみたところ、
国内では取り扱いも少なく
どこで買っても
そんなに値段もかわらないことがわかりました。

アメリカのメーカーでしたので、
気を取り直して値段を調べてみたら
米国での定価が$1700ほどです。
日本の半額程か…と
小売りの値段を調べつつ
日本に送ってくれるネットショップを探しましたが
どうも按配がよくありません。

製品番号をamazonで調べてみたところ、
送料込で$1300程です。

一瞬、これで手を打とうかと
考えたのですが、
正直まだ気持ちがしっくりときません。
もしかすると
どこかの建設現場でまとめて取り寄せた物に
余剰品が出ているかもと閃き、
オークションサイトのebayの出品を調べたところ、
なんと一点だけありました!

送料も備品も関税も全部込み込みで
日本の定価の1/7です。

随分と時間が掛かりましたが
昨日ようやく取り付けまで完了し、
あきらめなくて良かったなぁと
ほっとしています。

ただ、何かトラブルがあった際
日本の代理店から部品を購入することは出来ても
返品や交換のサービスは受けられません。

そして、ebayなど個人の出品者の多いサイトは
日本とは取引の感覚が
かなり異なるので注意が必要です。

NYに居た頃ですが、
シャンデリアのガラス類が
殆ど割れて届いたこともあります。
おそらく、天井から外して
そのままボンっと段ボール箱に入れたのでしょう。
梱包の仕方を確認し、指定しなかった
私のミスです。

写真では綺麗に見えたのに
実は巧みに部分塗装してあったこともありました。
補修などしていないかどうか
購入前に確認をしなかった私のミスです。

シアトルからいろんなところを回りながら
2か月も掛かってNYに運んできてくれたは良いけれど、
ドライバーは女性で
家具は200kgもあって、
トラックの荷台から部屋まで運ぶのは自分でやってねと言われ
へたり込んだこともあります。

トラブルがあった時の為に
保険には入りますが、
請求は英語でせねばならず
その上仕事が遅く
煩雑で半年以上と時間が掛かり過ぎたため
請求を諦めてしまったこともあります。

イタリアの銀行に送金したお金が
銀行内で行方不明になって
半年間振込確認が取れなかったこともあります。
日本では考えられません。

品物を見つけてもぬか喜びせず、
取引をしても良い相手かどうか見極め、
品物の状態や輸送に関して
トラブルが起こる可能性を
一つ一つ潰してゆく面倒さはありますが、
それでも楽しい個人輸入なのです。


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