土器を焼く


料理をするのは嫌いではありませんが、
それでも食事を作るのは毎日のことなので
面倒だと思うことは、しばしばあります。 
そんな時、
綺麗な器や好きな器に
どれだけ助けられてきたかわかりません。
料理と器がぴたり合うと
疲れている時でも嬉しさが湧き、
ちょっとした達成感が味わえます。
なんてことない野菜のお浸しが
美味しそうに見えるのも、器のお陰です。

花も同じで、
器とぴたりと合ってくれると
気持ちがすっとします。
路肩で摘んできた
いわゆる雑草と呼ばれる草花達は
山野草共々その超天然さ故か、
人工的な色合いの釉薬の器を寄せ付けません。

その点、土器はオールマイティーです。
基本的に草木と喧嘩することはありません。
特に、園芸種ではない
原種に近いものであればあるほど
よく合うと思います。
とは雖も、
社会的な格調高さを花に求められる際は
土器ではちょっと困ります。
土器は土そのものなので
社会性や格式とは無縁だからです。


土器は、比較的手に入れやすい
骨董品ですが、
それでも塩梅の良い土器は
そんなに出会えるものではありません。

自分で作ってみればいいのでは…
という考えも浮かびましたが、
陶芸に興味はあるものの、
稚劣なものは傍らに置きたくない方なのに
自分が作った物は
なんでも可愛く思えてしまう可能性のあるのが嫌で、
手を出さずにいました。

でも、釉薬を掛けない土器ならば
素人の野暮ったさや
嫌らしさが出難いかもしれない、とひらめき、
前々から気になっていた
丹沢の森の中の教室に作りに行ってみました。


2kg程の土を捏ね、
先生に要所要所を教えて頂きながら
寡黙に紐状の土を重ねること、およそ3時間。
土の紐と紐の間を密着させるため
上から押さえつけつつ
土を捻りあげねばならないのに、
形が壊れてしまうのではないかと
おっかなびっくりだったので
力の入れ処に不安が残りはしましたが、
なんとか子供の頭程の大きさの壺が作れました。

その後2週間倉庫で乾燥させた後、
一昼夜掛けて森林の間伐材で野焼きして頂きました。

下の写真は、
上がわたくしの、
下が家族の作った壺です。

はじめて作ったにしては
なんとか見れるのは
やはり土器だからだと思います。


20170404.jpg

花: 蕗 山葵 仏の座 種漬花


20170404_2.jpg

花: 末枯れアザミ 羊歯





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