心眼で見る線 ③


以下の写真をご覧ください。


20170317_1.jpg


両方同じ花(トサミズキと藪椿と梶苺)が入っています。
さっとなげいれただけの花で、
落としごと花を
器から器に移してみたのですが、
どちらの方が良いですか?


花を見て「気持ち良い」と感じる理由を
言葉に表すのは簡単ではなく、
なおかつ言葉にする過程で
消えてしまう何かがあるため、
分析することにためらいがあります。

分析すれば、その結果は
流派いけばなでいうところの
「型」にあたるような位置にある可能性が高いからです。
体感からもたらされるそれと違って、
知識という枠として
頭の中に存在してしまう弊害は
いままでも書いて来ました。

それゆえ、基本気持ちが良いと感じた事実だけ
大切にすればよいとは思うのですが、
あえて「目に見えない線」という視点から考察すると
ある種の事実が浮き上がって来ました。

まずは器です。

上記の両方の写真の
器にそなわっている形や線の延長線を
想像してみて下さい。

「目に見えない線」を心眼で見るメリットは、
それらの線が本質的に
入れる草木に添いやすいという一点に尽きます。

はじめに見た写真を例に考えてみます。

左の壺に入った花は
左の枝は壺の右側の線の延長線上にありますし
右の枝は壺の左側の線の延長線上にあります。

そのため、自然に無理なく入っているように見えやすいので、
眼に差し障る線が少ないです。
その結果、左の壺花を好まれる方が
多いのではないかと推察しています。


実際のところ、いかがでしょうか。




20170317.jpg


花: 檀香梅 諸葛菜 藪椿 秋茱萸
器: 浅田尚道 壷


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2 Comments

Piyosophy  

えるてさん、こんにちは。
私も花を投げ入れる時に迷う器選び。
ブーケとは違い、自然の曲線美を活かす投げ入れには、どうしても左のような大きく曲線を含む花瓶を選ぶ傾向があります。スペインのガウディが言うように自然は曲線で出来ている、だからこそ自然と美しく感じるのでしょうか。
えるてさんは、パリにいらした時によく行くお花屋さんはありますか?もし、オススメがあれば教えて頂きたいです。

2017/03/23 (Thu) 00:34 | EDIT | REPLY |   

えるて  

Piyosophy  さま

こんにちわ ^_^

大きな曲線を含む花瓶をお選びになる傾向がおありとのこと。
なるほど~と拝読させて頂きました。

私は結構さまざまで、直線的な物も使います。
ただ、形状的に無頓着には使えないので
直線が活かすのは
曲線を生かすより難しいなぁと思います。


このお話の続きは、近々また書きたいと思っております。


最近触っているのは天然の物が多いので
花屋から縁遠いのですが、
以前parisでは
1区のヴェルチュムや
マレのコムアラカンパーニュに
あの空気を吸いに行きました。

いつか機会があったら、ランジスに行ってみたいです!

2017/03/27 (Mon) 01:34 | EDIT | REPLY |   

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