花の兄 ②


「花の兄」など、梅の花に異名は多いのですが、
謡曲の「老松」の一節に
このようなくだりがあります。  


唐の帝のおん時は 
国に文学さかんなれば 
花の色を増し 
匂い常より勝りたり 

文学すたれば匂いもなく 
その色も深からず 
さてこそ文を好む木なりけりとて 
梅をば『好文木』とは付けられたり


実際には
唐の帝の御代ではなく、
時代をさかのぼること数百年
晋の時代の哀帝の御代のことだそうですが、
そういえば学問の神様
菅原道真のゆかりの神社には
梅林のあることが多いと思います。  

「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」  

これは道真公が大宰府に左遷される際に詠まれた歌ですが、
この梅の木が
主人恋しさ故に
道真公を追って大宰府まで飛んで行ったという
飛梅伝説があり、
今も太宰府天満宮の、
樹齢1000年を超えるという御神木に名前が残っていて
天満宮でいちばん早く咲き始める梅なのだそうです。

受験シーズンの子供達の事を想うと
「好文木」という異名も
有難く思えたりします。




20170217.jpg

花: 白梅 雪笹
器: 粉引釉肩付


明日に続きます



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