雑節:入梅


昨日は雑節で「入梅」の日でした。
雑節とは、
季節の移り変わりをはっきりと感じる為に、
24節72候に加えて
特別に設けられた暦の日のことです。
他には社日や彼岸、八十八夜もそうです。
その雑節の中で、
梅雨の時季に入る目安の日でした。

今年関東は、
既に気象庁が
入梅を発表なさっています。
暦の上では、入梅から30日間が
梅雨だそうです。

湿気の多い日本の夏は
何もかもが痛みやすく、
梅は日本人にとって大切な植物でした。
ただ、生では余りに酸っぱく
青酸と糖が結合した物質が含まれるので
食するには加工が必要。
どれもこれも、時間や手間が掛かります。
それらの一連の梅の関する作業のことを
辰巳芳子先生は
御著書の中で
「梅仕事」と記していらっしゃいます。

お弁当に入っている梅干しや
販売されている物を見ると
梅干しもどきが殆どで、
ちゃんと作ってある梅干しは
日々のご飯のお伴には
ちょっと躊躇するようなお値段ですが、
有難いことに
いままで一度も購入せずに済んでおります。

真っ青なうちに収穫すると、カリカリ梅に。
黄色みをおびて熟してきたら
紀州のような柔らかい梅干しになります。
意外と皆さんご存じないので、驚きます。

梅雨を終える頃の
樹上で完熟した梅は
杏や桃にも似て
とても良い香りで、
大きく息を吸い込みたくなります。

子供の頃は、
家族総出で梅の実をもぎました。
大きい実を
立派だなぁと惚れ惚れと見たり、
小さい実を自分達子供に見立てて
可愛いと喜んだり。
遊び半分の私達と
梅の木々の間を行き来する両親の姿は
記憶の中では
壮健な頃のままです。

季節を生活に取り込むための
ほんの少しのお手間は、
楽しみと共にあると嬉しいな、と思います。


20160611.jpg


花: 黄金葉笹 額紫陽花 岡虎の尾 
器: 信楽 作家名不明


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2 Comments

すみちゃん06  

No title

おはよう御座います。梅雨らしい日々になりました。今、紫陽花が一番美しいときですね。最近は種類が豊富で色もきつく感じます。我が家も洋、和の4種類が咲いて居ます。
梅も作られ加工されているのですね。私も梅、シソを作り加工して楽しんでいます。今年も梅酒、ジャム、梅干しと作りました。今の方は塩辛いのを嫌いますが、ぎりぎりの塩加減でつけました。クガイ草て言うのは、穂花ですよね。

2016/06/12 (Sun) 08:47 | EDIT | REPLY |   

えるて  

すみちゃん06さま

梅仕事をお楽しみですね ^_^

2016/06/14 (Tue) 00:31 | EDIT | REPLY |   

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