小寒 次候:水泉動(しみずあたたかをふくむ)


今よりもずっと
屋外にいる事の多かった子供の頃、
雪の日に空を見上げたことがあります。
晴れた日とも雨の日とも異なり
目を見開いて空を見上げることができる
稀な日だったからです。

降り積もった雪は真っ白く美しいのに、
降ってくる雪を真下から注視しても
灰色の空の下
綿ごみが次々落ちて来るようで
上を見ていても美しくはないのです。
すぐに飽きてしまいました。

その「雪」ですが
冬に降るものだと
思い込んでいますが、
一年中雪の降っているところがあります。

雲の近く。
空の上の方です。

地上から数km以上の上空では、
大気の温度はいつも0℃以下です。
なので、条件がそろえば
そこでは一年中雪が振るのですが、
その雪も
地上に近づくにつれ
気温が高いと蒸発してしまうか、
もしくは雨となってしまいます。

地上に降る雨も、雪も、
上空にあった水蒸気の
長い長い旅の果てのことなのです。

そして
旅の終わりと思った降雨、降雪の後も
地に浸み渡り、
湧き水となり川に注ぎ、
大海へと流れ込み、
太陽に照らされ再び水蒸気となって上空へ登ってゆく
水の循環という大きな流れの中での
ほんの一瞬のことに過ぎないことに
改めて思いが至りました。

雪の結晶は
湿度と温度の違いによって様々で、
湿度が高い程複雑な形になるそうで、
有名な形を数えると、
35種類もあるとか。
雪の結晶の出来る上空の
湿度と気温のバランスによって
さまざまな形になるそうです。
それを「綺麗だ」と素直に思えることは
豪雪に悩まされている方々から見れば
幸せなことかもしれません。


旧暦にせよ、七十二候の暦にせよ、
季節を先読みしているように感じることが
本当に多いのですが、
まさに厳冬期という今、旧暦十二月は
暦の上ではすでに晩冬です。

列島各地で寒波が流れ込み
大雪が降っていますが
それでも季節はゆっくり確実に動いています。
晴れた日は
枯蓮の生えるお掘に射す光が眩しく
水面も、枯れて折れた枝も、
お掘端の木々の緑までもが白んで
春めいて見えます。
冬枯れの凍てついた大地に湧く泉も
氷の下で静かにぬるみはじめているに違いなく、
イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節
「If winter comes, can spring be far behind?」を
ふと、思い起こしました。


20170110.jpg


花: 白木蓮 蕗の薹 ゆきのした
器: ガラス器

関連記事
スポンサーサイト

2 Comments

Piyosophy  

お久しぶりです!日本の寒波も猛威を奮っているようですね。イギリス含め、ヨーロッパ大陸も気温がマイナスの場所が多いようです・・・去年が暖冬だっただけに過ごしづらいですε-(´∀`; )
でも、晴れた日はもうアーモンドの花たちが咲き始め、春を感じさせてくれます。
冬来りなば春遠からじ・・・まさにですね✨
今年もどうぞよろしくお願い致します。

2017/01/17 (Tue) 18:54 | EDIT | REPLY |   

えるて  

Piyosophy  さま

おめでとうございます!
こちらこそ、
今年もよろしくお願い申し上げます ^_^

明日は東京も雪の予報で
さすがに寒いです。
月頭はコペンハーゲンで過ごしたのですが
半端なく寒かった… 
体感温度-15度とか、
耳がちぎれてしまいそうでした。

しかしながら、
アーモンドの咲く時期は
桜のちょっと前というイメージでしたが、
そちらではもう咲き始めているのですね。

こちらは、蕗の薹が既に顔を出し、
福寿草の芽が出始めています。

早く春が来ますように ^_^


2017/01/19 (Thu) 23:38 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment

←お返事は基本当ブログ内で致します。ご面倒をお掛けしますが再度お越し下さい