花を矯める つぶし矯め



花を留める際、
うつわ(落とし)の背面を利用して
茎の断面を背面にぴたっと沿わせることで
留まりやすくなることは、
十文字の花留の際に書きました。

花留め 十文字④

作為がほとんどない方法ですので
自然な雰囲気に留まりますが、
上の方が重かったり
長かったりすると
さし入れるだけでは留まらなかったり、
もしくは、理想的な角度に留まってくれないこともあります。

対処方法はさまざまあって、
留める技術を屈指するためには
曲げる技術も必要だったりするのですが、
今日は花留め方法としての「つぶしだめ」のご紹介です。

花留めの際は、
茎の足元の部分が
器の背面に沿って接触する箇所を増やせば
安定度は格段に高まります。
そのために茎の足元の部分をつぶす
「つぶし矯め」の方法を用いて
器の内面に接する部分を増やします。

tsubushi_dame_1.jpg


細い草質の物で茎の中が空洞の物などは
親指と人さし指で注意深くつぶし、
太めの草質の物や木質の物は
蕨手のハサミをお使いの方は
柄の先で叩いてつぶします(根たたき)。

tsubushi_dame_2.jpg


十文字や一文字、もしくは又木留めだけでは
ちょっと不安定だな、と思われた際は
併用することで安定度が増します。
水揚げも良くなりますので、
一石二鳥です。

アジサイや雪柳など
潰すことで給水が悪くなるような植物には
使用できませんのでご注意下さい。

 
20170609.jpg


花: 笹百合 岡虎の尾 山紫陽花 糸薄
器: 古瀬戸灰釉瓶子(平安時代)

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