花留め 十文字④


先回、十文字の花留めに入れる草花の
角度に注目してみました。

茎だけの動きを見て頂きたいので
イラストにしてみました。
十文字は、横から見ると
以下の図のような角度で
花を入れることができます。
十文字_後

ここで注目したいのは、
どこが留まりどころになっているか、です。

十文字の交点の部分で
留まっているのはもちろんですが、
しっかり留めたい場合
器(落とし)の背面部分も大事です。


十文字_後 拡大図

茎の断面のどこか一部の「点」だけで止まるのと
断面全体の「面」で止まるのとでは、
草木の上の部分の重さや広がりがかさめばかさむほど
留まり辛くなります。

そのような時も断面の角度が定まり、
茎が背面にピタリと沿うことで、
安定感が高まります。

実際には
茎には葉や花がついているため
隣の葉っぱや
先に入っている草木の
茎の又の部分も
花留めに使えますが、
それは2本目以降のこと。

1本目がしっかり留まっていないと
2本目以降の荷重が1本目に掛かることで
ずるずるっと崩れやすくなりますのでご注意下さい。


一番下の茎よりも
もっと低い位置に草花を入れたい場合
十文字の前の部分にも入れます。
十文字_前


この十文字という花留め方ですが、
末広がりな器だと
留まり木が下に落ちてしまいますので
向いていません。

上記のイラストのような
円筒型の器(落とし)に向いている花留方法です。

いずれにせよ十文字は
壁面に強く圧力をかけることになりますので、
高価な花器を使われる際は
器を損傷しないよう、お気を付けください。

20160919.jpg

花: 蓮 山芍薬
器: ミャンマー漆器


山芍薬の実だけ、十文字の前の部分に入っています


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