花留め 十文字③


十文字という花留め方法の向き不向きですが、
十文字は一文字と同じように
斜めに立掛けて入れる花留め方法ですので
立花のように、まっすぐ突き立てるように入れたい際には向きません。

実際、十文字のばってんの後ろに入れて
草花を斜めに立掛けて入れる際
斜度を変えることで
どんな変化があるか、
以下の写真の葉っぱの角度に注目してみて下さい。


20160916_1.jpg
20160916_2.jpg
20160916_3.jpg



茎の角度を倒せば倒すほど
葉の面がしっかりと見えるのがわかると思います。

これらは、
「ここを正面にしよう」と決めて入れはしましたが
特に作為はしていません。

なので、前に倒せば倒すほど
全体のバランスを取ろうと
茎が時計回りに回っているのが見て取れます。
つまり重力が働いています。


どの角度がお好きでしょうか。

私には、
まっすぐに近い程、素直で格調高い姿に見えます。
真ん中の姿は茎の「しなり」が魅力的に感じますし、
一番下の写真の姿は
前に出過ぎて
一本だけだと、ちょっと品を欠くように思えます。


自然界でのことを考えると、
植物は
葉が太陽光を少しでも享受しようと
光に対してなるべく垂直にあろうとします。

そのことから考えると、
一番下の
茎が最も倒れている写真の姿以上に
倒して入れると、
自然に生えている姿としては
ありえない様子なので、
人の目は、それを
不自然に感じることが多いと思います。

実際問題、十文字の後ろ側に入れて
これ以上倒して入れようと画策した場合、
茎の足元に何らかの作為をしないと
留まらなくなります。

そういう「画策」は
大仰であればあるほど、
目に見えない部分の作為であるはずなのに
表の姿に何らかの影響を及ぼします。

不思議なものだなぁと思います。

画策、という意味では
上記で
倒せば倒すほど
バランスを取ろうと茎の位置が回る、と書きましたが、
重力をそのまま享受せずに
どれだけ倒しても
思う角度で留めたい、となると
「留める力」を強くするために
やはり何らかの作為を
茎に加えなければならないです。

その姿が良いとか悪いとかいうことと、
留める技術とは
また別のお話です。



20160916.jpg


花: 桔梗 女郎花 禊萩 鵯草 関東嫁菜 紫式部
器: 須恵器 壷(奈良時代)


続きます



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2 Comments

hippopon  

替えられたんですね、
素敵です。
コメントまで、すごくゆっくりになりました。

2016/09/18 (Sun) 06:58 | EDIT | REPLY |   

えるて  

Hippopon さま

早々にありがとうございます ^_^

見難かったり
使い辛かったりすることがあったら
ご指摘下さいませ

久々にHTMLを見て
クラクラしてます。

2016/09/18 (Sun) 09:42 | EDIT | REPLY |   

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