花束の飾り方 その2


以下の写真は
昨日の、頂いたままの状態の花です。

20160810_1.jpg

花の水が下っているのも
そうですが、
花瓶に対して花が
きもち高く見えるのと、
器の口のあたりに
葉っぱがごにょごにょあるのが気になります。

これに関しては、水揚げの際に茎を切った分と
葉っぱを落とした分で
なんとか上手く収まりそうです。

水揚げが終わった花を入れてみます

20160811_0.jpg

花の姿が、もう全く違います。

どんなに希少な花であろうと、
水の下がった花は
それだけで×です。

茶会や展覧会、お店には
諸条件おありでしょうが、
水が下った花を入れることだけは
絶対にないように
気を配るべきと思います。

たとえるならば、花は「ご馳走」です。

花の水が下ってしおれた状態とは
昨日から出しっ放しのお刺身みたいなものです。

いくら鮑や鯛でも、
乾いて鮮度を失ったお刺身など
誰も食べたくなぞありません。

花の水揚げの状態に無神経ということは、
他の事柄にもなんら通じていると思うのです。

水揚げは、花合わせや器合わせ以前に
気を配らねばならない
とても大事な下準備です。


さて、金魚草のいけこみです。
このままでも良いのですが、
せっかくなので
花束を螺旋状(スパイラル)に組んでいきます。
いわゆるブーケの作り方になります。

花束は、
草木を一手にぎゅっと持つと、
出来上がります。

鉛筆のように
上から下まで同じ太さなら
何本まとめて持とうが
納まり良く束になってくれますが、
多くの草花は
足元の茎が細く、花の部分の頭が大きいため、
束の外側に行けば行く程
花束に対して茎は斜めにならざるを得ません。

昨日の一番初めの写真のように
バラバラに斜めに入ってしまうと
実は花もなんとなく統制が取れないのです。

なので、初めから
意識的に花を
斜めのらせん状に
綺麗に組んで
ブーケを作ってしまおう、というのが
スパイラルという花組みの発想です。

以下、写真を交えて簡単に説明します。


20160811_1.jpg

庭にぎぼうしの大株があるので
緑を添えるために採ってきました。

グリーンは
花より少し低い位置にあることが好ましいので
初めから少し短めにしてあります。


20160811_2.jpg

利き手ではない方の人差し指と親指で
花を組んでゆく「支点」を持ちます。
これから束ねてゆく花は
全てこのポイントの上に乗っていきます。

なお、束ねるポイントから下に葉は残さないようにします。


20160811_3.jpg

初めの枝に対して
支点の上に「斜め」に置いてゆきます。

右方向に重ねる方は、延々右側に重ねていって下さい。
左方向に重ねる方は、延々左側です。

重ねた物の茎を
初めに持っている花と、ほぼ並行にします。
正確には、
始めの花の左に花首を重ねる方は
茎は、初めの花の右側に出ます。

それを最後まで繰り返します。


20160811_5.jpg

途中、数回重ねて
やりにくくなって来たら、花束を回します。
「右方向に重ねている方は、左回りに、」
「左方向に重ねている方は、右回りに」
せっかく束ねた花がバラバラにならないよう
支点が崩れないよう
注意なさって、持ち直して下さい。

20160811_2_5.jpg


上手にらせん状に組みあがり、
スパイラルになっていると
手で押さえていた部分を紐で縛れば
自立します。

20160811_6.jpg


20160811_7.jpg


花束として頂く物は
スパイラルに組んであることが殆どです。
水が落ちていなければ
そのまま花瓶に入れれば良いでしょうが、
なるべくゴムや紐は取って下さい。
導管を痛めつけてしまったり
花同士がくっつき過ぎて蒸れ易くなり
痛む元になったりします。
何よりも、縛りつけられたままの
硬い表情になってしまいますので。

ただ、紐を取ってしまうと
花器によってはスパイラルが崩れてしまいます。

20160811_8.jpg

このガラス器も、開口部が広いので
ガラスの落としを入れ
対処してみました。

今回は花と葉と一種類ずつでしたが、
様々な種類を使う場合は、
色や大きさなどの
異なる物同士を近くに置くと、
複雑なブーケが出来上がります。


20160811.jpg


花: 金魚草 ぎぼうし
器: ガラス器



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