花留め 十文字①


さて、花留めシリーズの再開です。

「器」、もしくは
直接水を入れることに差し障りのある器に入れる「落とし」に
花を留める方法はさまざまありますが
前回は「一文字」について
書かせて頂きましたので、
今回はその応用編の「十文字」です。

「一文字」をご理解頂いていることを
前提に進めますので
確認なさりたい方はこちらをどうぞ。


十文字は見ての通り、
一文字を二回繰り返して
ばってんに組んだものです。

20160911_1.jpg


止まり木に立掛けるがごとき一文字は、
少しでも重力に逆らうと
左右が安定しにくく、
ふらふら~と横に倒れてしまいます。
それに比べると十文字は
交点が定まっているので
左右に振れにくく安定が優れていて
万能型の花留めです。

それ故、一文字に比べると
沢山の花を入れることにも向いています。

十文字の向きですが、
前方から見た時に
+ではなく
×に置くのが正しい置き方です。

花を入れる口の部分が4分割されているわけですが、
基本的には
ばってんの奥に入れます
ばってんの交点の部分に
草花の重みが掛かるわけです。

ばってんの奥の草花より
下や手前に入れたい場合は
ばってんの手前にも入れますが、
余程花数が多くない限り、
左右の空間はあまり使いません。

そして、
上に渡した留め木の方に
草木の重みが掛かるように渡す
のが基本です。

20160911_2.jpg

上のガラスの落としの写真は
真横から見ています。
左側が奥で、右側が手前です。
 
十文字の留め木と
ガラス瓶の落としの背面の2点で留まっていますので
横から見ると、このように前傾しています。
(器に入っていないので、落としと花の関係が
ちょっとアンバランスに見えるのはご容赦下さい)


20160911_3.jpg


前から見ると、まっすぐです。

20160911_4.jpg


十文字は万能ゆえ
入れる花によって留め木の組み方を調整します。


20160911.jpg

花: ヒヨドリバナ キンノミズヒキ カントウヨメナ
器: 信楽(作者不明)

続きます


 
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