花留め 一文字③


一文字の花留めの
具体的な例を示してみます。

一重切りの竹の花入れに
花留め無しに
椿の実を入れました。

20160801_1.jpg


一見、これで良いように思えますが、


20160801_2.jpg


横から見ると、
椿の実の重さを
竹の花入れの縁で
保っているのがわかると思います。
どうしても、重苦しさが出てしまいます。

同時に、器の縁に
葉っぱが触っています。

この状態を「(器の)口(縁)を汚す」と言います。

器のエッジの部分は
見せ所です。

そこを隠してしまうことで
消えてしまう空気感があります。
なので、なるべく縁の部分に葉や花が触らないように
気を付けます。

触っていることが
自然に美しく見える場合もありますので、
無理やり何が何でも
縁にかからないようにする!
というのは、ちょっと違うので
お入れになった花を
しみじみご覧になってみて下さい。

上の写真の場合は
縁に葉が掛かることで
ちょっと苦しく見えてしまいますので、
定石通り、口を汚さないように
したいところです。

一文字を入れることで

20160801_3.jpg


このように、前のめりに下がっていた枝が
くっと持ちあがります。

横から見た姿が
美しくなったということは
前から見ても、
姿が変わっています。

はじめの状態でも
問題ないように思えますが、
こうやって一文字を入れてみると
よりすっきりとして、
その効果がはっきりとわかります。



続きます



20160801.jpg


花: 藪椿の実 蟹草 犬片檜葉 
器: 竹 一重切
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