竹の花入


竹の花入れは、
私にとって
教会や寺社仏閣のようなものです。

唐突に聞こえるかもしれませんが、
それは
神仏に備える供花という意味とは違って
もう少し「人寄り」です。
自分を見つめる教場とでも言った方が
近いのかもしれません。

竹という植物の持つ力なのか、
一重切りや寸胴の花入れに
花をなげいれると、
その人の心の中に潜む
清らかさも
雑多さや適当さも
そのまま映し出されるように感じます。

茶花に代表される竹の花入れは
沢山の花が入る器ではありませんから、
余計に
わずかな花に
人の何かが
反映されるのだと思います。


さて、花を入れましょう、と
「一重切」の竹の花入れの前に座ると
「窓」に意識が向かいます。

寸胴には、窓がなく
上の空間が伸びやかな事に
意識が向かいます。


一重切りに切ってある「窓」は
花の「額縁」です。

カメラで、写真を撮る時
四角く風景を切り取ることと
似ていると思います。

窓を、ただ花を挿し入れる場所と思ったら
それは大間違いで、
結果とんちんかんな花が入ります。

あの狭い空間に
美意識も
心のありようも
集約し、解放して
はじめて
「窓」も意味を成すのだと思います。


20160713.jpg


花: 白花松本せんのう えんびせんのう 沼とらのを あし
器: 竹 円窓切 花筒



関連記事
スポンサーサイト

2 Comments

タコノアシ  

円窓

しばし見とれています・・・。
竹、窓など鑑賞の極意、少しわかりました。
感謝です。

2016/07/14 (Thu) 20:51 | EDIT | REPLY |   

えるて  

タコノアシさま

 
いえいえ、良いテーマを頂きました ^_^

2016/07/15 (Fri) 10:02 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment

←お返事は基本当ブログ内で致します。ご面倒をお掛けしますが再度お越し下さい