マドレーヌ


はじめてparisに行ったのは20代も半ばを過ぎた頃でした。

一種のカルチャーショックだったのでしょう、
石造りの建物を見てもおなか一杯になってしまう程で、
長旅は、どのように過ごせば
体力も気力も充実して過ごせるのか
まだわかってもいませんでした。

その時紹介されてお目に掛かったマダムは
数年前に亡くなられてしまったのですが、
関西の財閥の出だというその方は
料理人の奥方で、
飛び抜けて明るく美しく、
飛び抜けて社交的で、
町に出れば挨拶の声を掛けられ
どこにもかしこにも顔が利き、
裕福でオシャレでグルマンで、
世の中にはこういう方もおいでなのだな…と
目をぱちくりしてしまう程
華麗な女性でした。

とある日、午前中に待ち合わせたカフェで
私達がカフェオレを飲んでいた所、
遅れてお出でになったマダムは
「私朝食まだなのよ」と
運ばれてきた
大きなカフェオレのカップに
どぼんとマドレーヌを漬けて
あーんと大きなお口を開けて召し上がって、
これまたビックリしました。
日本で蕎麦をすするのが当たり前なように、
parisではクロワッサンやマドレーヌは
カフェオレにどっぷり浸して頂くのが
当たり前のことなのだと、
その時思い知りました。

昔馴染みの日本のマドレーヌは
丸い菊型で
薄紙の型が敷き込まれて焼かれています。
ふわふわと柔らかい食感は
いかにも日本人好みです。

フランスの定番は細長いホタテ型。
いわゆるコメルシーのマドレーヌです。
生地の気泡は荒く、目の詰まった重めの食感です。

なので、オートミールを作る如く
カフェオレにどぼんと浸すと
パサつきも抑えられて
美味しいのだと思います。
昔ながらの日本のマドレーヌだと
そんなことをしたら
ぐずぐず崩れてしまうでしょうから。


20160711.jpg


家族に頼まれて
ちょっとまとめてマドレーヌを作りました。
コメルシーのマドレーヌのお約束は
急激に焼けるため
でこぽんのヘタのように飛び出た
おへそです。
写真のマドレーヌは型側なので
写っていませんが…。
黒いつぶつぶの物は、ポピーシードです。


私はカフェオレではなく
ミルクティに浸して頂きます。




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