春分 初候:雀始巣(すずめ はじめてすくう)


うらうらに
照れる春日(はるひ)に 
雲雀(ひばり)あがり 
心悲しも 
ひとりし思へば  

      大伴家持 万葉集  

先日、扉を開け放ったお店のテラス席で
雀が足元近くまで来ました。
お客様のパンくずが
自然に落ちるのを待つわけではなく、
飛んだり跳ねたり
靴にまで飛び乗ったりして
ちゅんちゅんと催促。

ひとかけ落としてやると一目散にくわえて走り
(すずめって、走るんですね)
食べ終わると
すぐさまちゅんちゅんぴーちく鳴きながら
とって返して来る姿に
笑い、たじろぎました。
都会のすずめは
そこでぼぉっとお茶を飲んでいる人間達とは
比べ物にならない程、逞しいのです。

鳥類の半分を占めるスズメ目の鳥は
よくさえずるのが特徴だそうで、
ひばりも例にもれません。

繁殖期を迎えたオスのひばりが
ヨモギや土筆の生い茂る草むらから
空中高くきゅ~っと舞い上がり
さえずり続けることを
「揚げ雲雀」と言い、
古来より春の風物詩として
親しんできました。

家持は
暖かな春の日に
何を思い、何を憂い、
雲雀のさえずりを聞いたのでしょうか。



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花: つくし すぎな たねつけばな よもぎ
器: 松嶋弘 備前ぐい吞み


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