胡桃


先日のこと。

赤坂見附から麹町に向かって
散歩をしていたところ、
道路際の植栽の中から
にょっきりと大きな葉っぱが出ていることに
目が留まりました。

小さな葉っぱが左右対称に何枚も並んで
一つの大きな葉を成している
羽状複葉という葉っぱの付き方の木なのですが、
この代表は、近づくだけでかぶれるという
ウルシの木です。

なので一瞬ギョッとしたのですが、
すぐさま
いや待てよ…
これは… 
クルミの木だ!と。

まだ幼木で、わたくしの身長程もありません。
葉っぱも大きいのに柔らかくて
ほわほわとしています。
そーっと撫でてみて、
とても驚きました。

ナッツの香りがするのです!

クルミと言うか、
ヘーゼルナッツというか、
ものすごく香ばしい香りです。
木の実のぎっしり詰まったパイのような…
いや、懐かしの
グリコ・アーモンドキャラメルの香りが
一番近いような気がします。

普段里山で見るクルミは大きくて、
いけるにはあまりにも
葉も実も大きすぎるせいもありますが、
大抵は巨木で
手が届かないようなところに
葉も実もあるために
近づくどころか
触ったことなどありませんでした。

ふと道の反対側に目をやると
清水谷公園の池のほとりにも
クルミが生えているのが
遠目にも見受けられます。

鳥の仕業というよりも
人のしたことなのかなと思いましたが、
なにせ巨木になるので
この植栽からはえているクルミは
まもなく剪定されてしまうでしょう。

指にはクルミの香りが
長い時間まとわりついたままでした。

思い返せば、
レモンもゆずも
実だけがあの良い香りなのではなくて
葉っぱも何もかも
全身がレモンの香りで、ゆずの香りです。
かんきつの葉っぱをちぎって指で揉み込むと
それが良く分かります。

くるみも、レモンも
実だけでなく
全部がくるみであり、レモンであり。

人には小さな思い込みや虚勢があって、
私ははたして
くるみやレモン程
一挙一動が
自分たりえて
己に成れているのかしら…という思いが浮かび、
ドキリとしたことです。


20160616.jpg



花: ブルーベリー 白花松本仙翁 野茨 あざみ 蛇苺
器: 手付き籠

 
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