立秋 末候:蒙霧升降(ふかききりまとう)


アイスランドのLátrabjarg(ラゥトラビャルグ)は
ヨーロッパの最西端の
北大西洋に面する断崖の地で、
多くの海鳥の生息地です。

この地で霧が滝のように海に落ちて行く
印象的な映像を見たことがあります。

野の花を採りに里山に入ると
自然に思わず手を合すようなことが
しばしばありますが、
ここの霧は
その大自然のスケールの大きさに圧倒され、
合掌することも忘れ
無言になってしまいそうです。





戦前の東京は霧の多い街だったそうです。
今では、アスファルトやコンクリートで
塗り固められていて
地表が冷える暇がないので
ほとんど見ることもありませんが、
街燈がガス灯の時代は
さぞかしロマンチックで
いろんなドラマが生まれたことだろうなぁと思います。

霧の発生には様々な理由があるそうですが、
大気汚染もその理由の一つだと聞くと、
空港から街へ向かう高速道路から目にする
上海の街を思い出します。

雲とは明らかに違う
街に蓋をしたかのように見える層が
空中を覆っていて、
それが大気汚染のせいなのは明らかで、
気管支の弱い私には
ちょっと憂鬱な風景でした。

実際上海は霧の多い街です。

「蒙霧(もうむ)」とは
全てに覆いかぶさる程のたちこめる霧のことだそうです。
「升降」は「昇降」と全く同じ意味で、
盛んになったり衰えたり、
立ち昇ったり下って来たりということです。

秋のはじめに
立ち込める程の霧は発生したかな、と
記憶の中を探ってみたものの
覚えがなかったのですが、
間の良い事に
一昨日、中央高速の車窓から
雨後の山々にむわむわと立ち昇る霧が見え、
残暑を一瞬遮断したかのような雨の後だからこそ
たっぷりとした霧が出るのかな、と
想像したりしました。


20160817.jpg



花: 苔木 軍配なずな 山芍薬 秋の麒麟草 吾亦紅 戸田萱
器: スチューベン


今、パガンという仏教の聖地にいます。
通信状態が著しく悪いので、
次回更新は23日になります。
コメント、ご連絡を頂戴した場合
反映及びお返事が
同じく23日以降になりますので
よろしくお願い申し上げます。


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2 Comments

hippopon  

No title

ミャンマー( ゚Д゚)
美しい写真がいっぱい出てきてしばしうっとりしました。

2016/08/18 (Thu) 14:04 | EDIT | REPLY |   

えるて  

hippopon  さま


テーマパークかと思う程
パゴダと寺院だらけです

2016/08/23 (Tue) 03:04 | EDIT | REPLY |   

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