はろうぃん

ハロウィンは元来ケルト系の宗教行事で、日本で言うところのお盆と新嘗祭の混ざったお祭りが起源です。ケルト系の民族の古い暦では11月1日が新年ですので10月31日は大晦日にあたり、死者の魂が現世に戻ってくるとされていました。日本のお盆が祖霊をお迎えする行事なのに対して、悪霊までもが同時にやってくると考えらえていたため、自分達も悪魔の恰好になって同化することで憑りつかれないようにと仮装したのが原点だそうです。...

物にまつわる人の気配 その2

パリのオルセー美術館の裏通りからサンジェルマンにかけては、古本屋やインテリア関連のお店に混ざって小さな骨董屋がぽつぽつあります。日本で「アンティーク」というと、雑貨や古道具のイメージが強いのではないかと思いますが、そういうたぐいの物はフランスでは「ブロカント」と言ってマレのヴィラージュサンポールなどはまさにそれで古道具屋が何軒か集まっています。クリニャンクールやヴァンヴは良い家具も雑貨も民具なども...

物にまつわる人の気配

友人が「わたし、物に精神性が宿っているとかって、 鬱陶しくって嫌なのよね」と言います。仏教美術などの骨董品のことかと思い、もう少し詳しく聞いてみました。「上質な器とか美味しい料理って 作った人の気持ちみたいなものが付いて回っているようで、 そういうのが鬱陶しくて苦手。 工業製品で大量生産品の方が馴染むわ。」なんと。ある意味私と意見が真逆です。けれど彼女は低質な物が良いと言っているわけではありません...

私を探さないで

自然に咲く花を摘み器に入れるようになって、遠方に出かける際にも植物に目を向けることが増えました。花屋には絶対に並んでいないような可憐な花、どうやってこの形に…と思うような不思議な形の葉っぱ、どきりとするような色彩の実。東北の大きな蕗の葉を見てはコロポックルの傘だ!と感激し、信州で初めて浦島草を見た際はくさむらからヘビが鎌首をもたげたように見えて驚き、四国の山中で山芍薬の実と出会った際はこの妖艶の権...

むくめく

器が好きで、食器もさることながら花用に良い器はないかと気に掛けている方です。しかしながら「これは!」と思うような物が悩まずに手に入ることは実は少ないのです。妥協をしてはラクチンに阿った己にこうべが垂れ、清水の舞台を飛び降りようとしてははたして勢いだけになっていないかと二の足を踏みはたと身の程を顧みる。買い物は自分との闘いで、反省することが殆どです。そんな中で土器は手に入れやすい部類に入るのですが、...

空の鳥を見よ

空の鳥を見よ。播かず、刈らず、倉に収めず、然るに汝らの天の父はこれを養ひたまふ。いわんや、汝らにおいてをや。  イエス・キリスト「山上の垂訓」    新約聖書マタイ伝福音書 第6章私には存在価値なんてないんじゃないかしら、と沈んでいた時、かつて友人がこの聖書の一説を送ってくれました。人はそんなに強くはないので、自分が何かの役に立っている事や他者に好かれている事、また、才能なり財なり人脈なりを自信の...