花留 笄留め

器に仕掛ける形での花留めとして①一文字②十文字③又木留めと、紹介して参りました。本日は ④笄留め  です。笄は「こうがい」と読みます。箸のような棒状の物で、元々は髪を崩さずに髪掻きするための道具だったようですが、室町時代、宮中に仕える女官が表立たない所で作業などをする際に長く伸ばした垂髪が邪魔だったのを笄に巻き付けてまげやシニヨンを結って仮に固定したことなどから髪留めに使われたようです。今の笄は両端は...

スペシャルなプレゼント

もうすぐ六月です。ジューンブライドです。それでふと思い出してフォルダーの中から写真を探して参りました。これは、何?と思われるかもしれません。随分前に依頼されて作った物ですが実は、フルーツケーキです。シュガークラフトの中に、かなり日持ちする直径15cmのフルーツケーキを入れています。西欧でポピュラーなウエディングケーキは三段です。一番下の段を披露宴の列席者に振る舞い、真ん中は列席できなかった方々へのお裾...

パラダイス

五月の陽光のまぶしさに随分前に旅をしたスペインのアンダルシア地方を思い出しました。アンダルシアは中世ヨーロッパで数少ないイスラムに統治された土地だったそうです。中東から見ればスペイン南部はむしろヨーロッパの中では一番遠いじゃないか…と思ったのは現代に生きる私の浅はかさで、その昔陸路が発達していなかった時代は地中海を船で来てしまえばスペインの南部は風を背に帆を張った船にとってはすいすいと、他の地より...

その先にあること

先日のことです。又木を作るため何度も何度も切り直しているうちにある瞬間切り詰めすぎてしまってすとん、と器の中に落としてしまった方がいらっしゃいました。よくあることなのです。仕方なく2つ目をお作りになっていましたがそれも駄目にされてしまって、3つ目でようやく留めることに成功なさいました。又木にしても一文字にしても丁度良い寸法はほんの2mmの差もない中で決まりますから作る際に四苦八苦なさるのは不思議でもな...

夏のはじめのお弁当

ちょっと忙しくしている方へ差し入れにお弁当を作りました。いつも思うのですが、他人が作ったお弁当は嬉しさだけではないドキドキ感があると思うのです。買ってきたお弁当にはない、緊張感です。開けた瞬間不必要な不安は払拭されるようにしてしまいたい。お弁当は水との闘いです。水分が多いと汚してしまいますし、水分が少なすぎると今度は乾燥との闘いです。そして口が飽きないように、甘い、辛い、しょっぱい、酸っぱいを考え...

花留 又木留め ②

又木の組み方です。入れようとする花の本数やボリュームをあらかじめ想定した上で、Y字の又の角度や使用する枝の太さを慮って用意します。細く繊細な草花を数本ばかり留めたい時には細い材で狭いY字の物で、太い枝をしっかり留めたい時には太めの枝を用いて下さい。二又に別れている按配の良い枝がない場合は2本の枝を用いてV字に留めることで又木留めにできます。手元にある草木に合わせてV字の又の角度を自由に決められるのでと...