花留め 一文字②

留め木の長さを定める際、 「器(落とし)より短く切ってしまった」 という失敗は、よくあります。 私の場合は、 片側が鉛筆状になった先を 器(もしくは落とし)の壁面にぴったりつけ、 以下のように、 反対側を器の内径ギリギリの所で持ちます。 この、指(爪)の外側の部分を斜めに切り落とし 鉛筆状に仕上げて行くと、 短すぎて使えなくなるという失敗を防げます。 このように作ると、 留め木は器の内径より わずか長めに...

花留め 一文字①

皆口(広口)の器に花をいれることを想像してみて下さい。花の茎の太さに対して器の開口部はまるで宇宙空間のように広く、そのまま花を入れると留まりどころがなくすとんと器に吸い込まれてしまいます。それはまるで、水だけを張ったお鍋の中に菜箸をまっすぐに立てようとするが如しです。皆口の器にもさまざまあります。円筒形のずんどうな形で開口部の径があまり大き過ぎない物(10cm前後まで)、たとえば竹の花入れなどには「...

大暑 次候:土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

雨をたっぷり含んだ土壌が 太陽を浴びて じっとりと蒸し暑くなる頃。 溽暑(じょくしょ)の溽は、蒸し暑いという意味です。 暑さを表現する季語には 炎暑、酷暑、猛暑、大暑、劫暑など さまざまありますが、 溽暑という言葉の放つ重い空気感は 梅雨明けの季節そのものです。 実は私は、疲れたり ストレスが掛かったりすると アレルギー症状が出やすい体質です。 特に、お掃除の足りていない場所の ホコリやカビ臭さが天敵です。...

花留めの心得

器の中で花を安定させ、留めるために様々な手法を用いますがなるべく作為が少なく、自然な方法であることが望ましいです。ややこしい花留めであったとしても器の中で見えないはずなのに、不思議なことに花の姿や空気感に表れてしまいます。以下の写真の花留めは特になにも行っておりません。器の中で少し上下させたり横に揺らしてみてアザミの葉の幅やエッジを利用して自然に留まるところを見つけました。根洗いをした名残りのタビ...

花留め 学ぶということ

花留めについて書こうと考えを巡らして思うに、本当は花留めは人から教わるのではなく、花を入れる一人一人がその場その場の自分の体感から見出した方が良いに違いないと思うのです。花留めは、その時用いる草木と器や落とし(花器の内側の水を入れる容器)に即して千変万化します。しかし、こういう花留め方法がある、と知識として知るとそれに縛られてしまい、その方法が花や器に合わない時でも固執してしまい、その結果、按配が...

大暑 初候:桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

聖木とか神木はどんな考えの元に定まったのだろう…と常々思っておりました。樹齢が何百年、何千年というような特別な木は単体でのことなのでわかりやすいのですが、たとえば「桐」の木の樹種自体が神聖な木として伝統的に尊ばれて来たのはどういう理由があるのかな、と。皇室には「菊」と「桐」の御紋が2つります。「菊」は奈良時代に邪気払いの薬として輸入されました。花の形が太陽に似ていることから、天照大神(日輪)信仰と...

土用 その3

土用の期間は、土公神(どくしん・どくじん・どくうじん)という神様が支配するといわれています。「土公神(どくじん)」は何かというと、中国の土を司る神様です。陰陽道系の神さまで、春は竈(かまど)、夏は門、秋は井戸、冬は庭にいる遊行神(ゆいぎょうしん:移動する神様)だそうです。土の守護神であると共に、家の守護神でもあるそうです。この神様は地霊的な性格を持ち、地上へ出て決まった方角へ遊行し、日が経つと地中...

土用 その2

この期間の丑の日を「土用の丑の日」と注目したのは江戸時代のことでした。柿の葉など、薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯)、お灸をすえたり(土用灸)、うなぎだけではなく、消化が良い「うどん」体を冷やす効果のある「瓜」殺菌効果の高い「梅干し」など「う」から始まる食べ物を頂くと、夏バテを防ぎ、体力の回復に効き目があるとされていました。他にも土用と名前のついた食べ物があります。シジミは夏と冬が旬で、冬は「寒...

土用

土用(どよう)とは古代中国に端を発する思想「五行」に由来する暦の雑節です。「五行」について、少し調べてみました。古代の中国では、世の中に存在する全ての物が木・火・水・金・土 の5つから出来ていると考えられました。五行は、簡単に言うと、この5つの性質を様々なことに当て嵌めて、物事を判断する自然哲学です。つまり、物の考え方なのですね。現代では当たり前のように解明されている自然化学のような事実を知らなか...

花留め

なげいれの花は剣山などのガッチリ留める花留め方法を極力使わず、最小限の力を用いて留めます。鶴首など、細く長い首でようやく1~2本入るような器ならば花留のことは殆ど考える必要もなく、ただひたすらまっすぐ入れればそれで留まってくれます。その代わり基本まっすぐにしか草木は入りませんので少しでも傾けたい場合は草木の方を指でそっと曲げたり、「ためる」必要が出て参ります。花器の開口部が広くなればなる程草木は自...