花留 又木(またぎ)留め ①

又木留めという花留めの方法は、木密(こみ)とも呼ばれます。流派生け花でもお生花(しょうか)と呼ばれる床の間などに格式高くまっすぐたてるような型の花を円筒形の花入れにいける際に用いる昔ながらの正統派花配りです。又木留めは木の枝のY字になっている狭い「又」の部分を利用するか、2本の枝をV字に組み合わせて草木を留めます。もしくは、太い枝の途中をワイヤーで巻いて割れ留めをし、枝をワイヤーまで縦に2つに割ってY...

心眼で見る線 ⑤

先日、同じ花を二つの器で比べましたが、左の壺花の方が花と器が融合していると感じている人が多いのではないか、と書いたかと思います。「入っている花」の線を鑑みると壺の方が適しているのではないか、ということであって右の備前の器の方が左の壺よりも劣っているという意味ではありません。今一度、右の備前の花を見てみてください。今日は、器の描く線と植物の描く線の融合に注目してみたいと思います。まっすぐな線の器に、...

心眼で見る線 ④

次に花の方から見てみます。花が入ったまま、落としを器から出してみました。ガラスビンの中に注目してみて下さい。何本もの枝がクロスしている場所が見えるかと思います。意識してここで交わらせているわけではありませんが花が入り終わった後にこのような形になることはしばしばあります。扇でいうところの「かなめ」にあたるのかな、と思います。花を入れる際、器にどのように入れていくか算段をする際に、実はこの「かなめ」の...

心眼で見る線 ③

以下の写真をご覧ください。両方同じ花(トサミズキと藪椿と梶苺)が入っています。さっとなげいれただけの花で、落としごと花を器から器に移してみたのですが、どちらの方が良いですか?花を見て「気持ち良い」と感じる理由を言葉に表すのは簡単ではなく、なおかつ言葉にする過程で消えてしまう何かがあるため、分析することにためらいがあります。分析すれば、その結果は流派いけばなでいうところの「型」にあたるような位置にあ...

心眼で見る線 ②

何も考えずに器の中に花を入れることはとても簡単です。器の口に花をぽんと差し込んで自然に草木が留まるところで手を放すだけです。留まり所がなければ、草木の足元は器の底まで達するのみです。その状態で花は、美しく入っているでしょうか。そして器や花の延長線を想像したとしたら、どんな線描が描かれているでしょうか。正直、何も考えずにぽんとなげいれた姿が美しければ良いのになぁ、と思います。いじり倒していないのであ...