かほばな

高圓之 野邊乃容花 面影尓 所見乍妹者 忘不勝裳          たかまどの のべの かほばな おもかげに 見えつついもは 忘れかねつも 万葉集 大伴家持道路の路肩の植栽に昼顔が群生する季節となりました。昼顔は日本在来の野生種なのに対して朝顔は平安の頃薬用として渡来し、江戸時代の日本で一番交配された花です。現代では西洋種も入ってきて今私達が目にする殆どが園芸種なのだそうです。朝顔の植木鉢もそろそろ...

花留 又木留め ②

又木の組み方です。入れようとする花の本数やボリュームをあらかじめ想定した上で、Y字の又の角度や使用する枝の太さを慮って用意します。細く繊細な草花を数本ばかり留めたい時には細い材で狭いY字の物で、太い枝をしっかり留めたい時には太めの枝を用いて下さい。二又に別れている按配の良い枝がない場合は2本の枝を用いてV字に留めることで又木留めにできます。手元にある草木に合わせてV字の又の角度を自由に決められるのでと...

花留 又木(またぎ)留め ①

又木留めという花留めの方法は、木密(こみ)とも呼ばれます。流派生け花でもお生花(しょうか)と呼ばれる床の間などに格式高くまっすぐたてるような型の花を円筒形の花入れにいける際に用いる正統派花配りです。又木留めは木の枝のY字になっている狭い「又」の部分を利用するか、2本の枝をV字に組み合わせて用います。もしくは、太い枝の途中をワイヤーで巻いて割れ留めをし、枝をワイヤーまで縦に2つに割ってY字を作って用いる...

心眼で見る線 ⑤

先日、同じ花を二つの器で比べましたが、左の壺花の方が花と器が融合していると感じている人が多いのではないか、と書いたかと思います。「入っている花」の線を鑑みると壺の方が適しているのではないか、ということであって右の備前の器の方が左の壺よりも劣っているという意味ではありません。今一度、右の備前の花を見てみてください。今日は、器の描く線と植物の描く線の融合に注目してみたいと思います。まっすぐな線の器に、...

心眼で見る線 ④

次に花の方から見てみます。花が入ったまま、落としを器から出してみました。ガラスビンの中に注目してみて下さい。何本もの枝がクロスしている場所が見えるかと思います。意識してここで交わらせているわけではありませんが花が入り終わった後にこのような形になることはしばしばあります。扇でいうところの「かなめ」にあたるのかな、と思います。花を入れる際、器にどのように入れていくか算段をする際に、実はこの「かなめ」の...