なげいれの花 一日体験教室のご案内

なげいれの花はプロも素人も関係のないその人の人となりそのもの映す心の花です。この国の風土に育まれた花を慈しむ時間をご一緒出来ればうれしく思います。開催場所の肥後細川庭園は旧熊本藩細川家下屋敷のあった地で、椿山荘の西に連なり都心であることを忘れてしまうような池泉回遊式の美しい庭園です。早めにお越しになって、お庭の散策もお楽しみ頂ければ幸いです。日時   2019年4月26日(金)18時~20時半テーマ 「晩春の...

土地の記憶

年のはてによめる昨日といひ今日と暮らして明日香川流れてはやき月日なりけり  春道列樹今年は例年にも増して旅ばかりしていました。あまりにも日常と旅が近づきすぎてどこへ行くにも大きな期待もせずに淡々と出かけるのですが、出かけた先に身を置くと、その土地、その季節特有のなにがしかの感銘があって、そういう土地の記憶が知らない間に自分の内側に降積もり影響を及ぼしていることを時々感じます。柳の理想的な姿を想像す...

異国の人

昨年の夏の頃、西伊豆で頂いて来たのだと言って友人が腕に一抱え程の月桃を持って来てくれました。いけてみてね、と言われたものの普段私が近しくしている見るからに日本原産の草木と違って月桃は随分と南の情緒の強い植物です。実際、熱帯や亜熱帯に分布していて日本では沖縄と九州の南端の方で自生しています。そのあまりの大きさと生命力の猛々しさに器や花合わせを考えあぐねているうちにバケツの中で枯れてしまいました。かわ...

花野の季節

秋野尓 咲有花乎 指折 可伎數者 七種花秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば ななくさの花 万葉集 山上憶良こうして見てみると、万葉集に用いられている「万葉仮名」は、中国語を記すために発明された「漢字」を日本語に転用したいわば借り物なので、ある種のパズルのようだなぁと思います。例えば「八十一」を「くく」と読んだり「嗚呼」で「あ」、「三五月」で「もちづき」と読むなど謎掛けのようなものも...

夜誘花

初秋の夕暮れ時ともなると里山はあれよあれよという間に薄暗さを増し鳥の鳴き声も帰宅を急がせます。街灯に火が燈り、気が急きつつ足早に車へと向かう道すがらはじめてこの花に出逢った時の衝撃は忘れられません。薄暗闇の中でまるで美しい幽霊に出会ってしまったかのような驚きでした。妖艶さと清らかさを併せ持つレースのような稀な姿です。それが、晩秋の山で良く目にする真っ赤な実のカラスウリの花だと知ったのは随分後の事で...