一年が巡りました

立春も過ぎ、brogという形での発信を始めて一年が経ちました。二十四節気七十二候を一年かけて追うことは想像していたよりもずっと深いところで勉強になりまた、自分の無知を改めて知る機会でもありました。書いた文章を今読み直してみると、我ながらほっこりした気持ちになるものもあれば、この花はイカン…季節が巡ったら入れなおして写真を差し替えねば、と思っているものもあります。おそらくこれから文章も花も過去に遡ってち...

大寒 末候:鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)

鶏卵は、最も安価で手に入れやすいご馳走の一つではないでしょうか。調理の仕方で七変化するのも魅力的です。江戸時代のレシピで茶碗蒸しの原型になったという玉子ふわふわ、京都南禅寺の「瓢亭」の名物で半熟玉子の最高峰「瓢亭卵」、完璧な半熟具合の親子丼、モンサンミッシェル名物のような泡立てた玉子で作るオムレツ、菱岩のお弁当に入っているような箸先に出汁が滲む寸前の玉子焼き、チキンライスの上でふるふるとしてスプー...

大寒 次候:水沢腹堅(さわみずこおりつめる)

寒中見舞いを拝見していて、そもそも「寒」はいつなのか、という話題になりました。暦の上では冬至から数えて15日後が寒の入り、つまり二十四節気の小寒からです。小寒の始めから大寒の終わりまでのほぼひと月が「寒中」、もしくは「寒の内」と呼ばれる厳冬期に当たります。「寒」の時期が終わると次は立春で、節分の日を境に「寒開け」となります。立春までまもなくの今時分は俳句の世界では「春隣」という季語が使われ、まるでかたわら...

大寒 初候:款冬華(ふきのはなさく)

今月の初旬の暦は「セリ」の話題でしたが、下旬は「フキ」と、この季節の山菜が大切にされてきた事の表れだなぁと思います。辞書で「ふき」を引くと、蕗・苳・款冬・菜蕗と4つもありました。一つの山菜に4種類もの漢字が当ててあるのは私の記憶では最多です。名前の由来ですが、冬に黄色い花をつけることから「冬黄(ふゆき)」が縮んで「フキ」となったそうです。黄色というよりは白っぽいクリーム色に近い花ではありますが、蝋...

小寒 末候:雉始雊(きじはじめてなく)

日本の国鳥をご存じですか?第二次世界大戦後GHQが調査をした際、当時の日本には野鳥が少なかったそうなのです。戦時中の食糧難の時代に、捕食されてしまったのかもしれません。野鳥保護の観点から狩猟法を改定し、その後「国鳥」を定めたそうです。国鳥は「きじ」です。鶴か、それともトキかしらと想像していたので以外でした。何故ならば、子供の頃年に一度は食べていたからです。「きじごはん」は、きじの肉を1cm角に切って、人...